親知らずは抜くべき？

抜いたほうがいい場合と抜かなくていい場合を解説

親知らずは抜くべき？抜いたほうがいい場合と抜かなくていい場合を解説

【はじめに】

親知らずは、一番奥の奥歯のことを指します。一部の人にとっては問題なく生えてくる歯ですが、他の人にとっては様々なトラブルを引き起こすこともあります。親知らずを抜いて顔が腫れてしまったというお知り合いがいる方も多いのではないでしょうか？この記事では、東京都千代田区神田神保町の歯医者、ナチュラル・スマイル・デンタルクリニックが親知らずの抜歯について、抜くべきかどうかの基準や具体的なケースと親知らずを抜いた後に顔が腫れる理由について解説します。

 

【親知らずとは】

親知らずは、人間の歯の一部であり、奥歯の中でも一番後ろに位置する歯のことを指します。通常、成人になる頃に生えてくることがあります。しかし、全ての人が親知らずを持つわけではありません。

 

親知らずは他の歯と比べて位置が奥にあるため、口腔内でのスペースの不足や成長の乱れが生じることがあります。そのため、親知らずが正常に生えてきて周囲の歯や顎に影響を与えない場合でも、抜歯が必要とされることもあります。

 

親知らずの抜歯は、スペースの問題や炎症、感染のリスク、咬合のバランスの崩れなどを解消するために行われることがあります。しかし、抜歯の必要性は個人の状況によって異なるため、歯科医師の相談や専門的な評価が必要です。

 

【抜歯が必要なケース】

以下のケースでは親知らずの抜歯が検討されます。

1. スペースの問題: 顎の狭さや他の歯とのスペースの不足により、他の歯に圧迫を与える可能性がある場合。

2. 炎症や感染のリスク: 親知らずが部分的に生えてきたり、周囲の歯茎に埋もれてしまったりしている場合、炎症や感染のリスクが高まる場合。

3. 咬合の問題: 親知らずの位置や噛み合わせによって、咬合のバランスが崩れたり、噛み合わせが不正確になる場合。

 

【抜歯が必要ではないケース】

以下のケースでは親知らずの抜歯は必要ない場合があります。

1. 健康な成長: 親知らずが正常に生えてきており、周囲の歯や顎に問題を引き起こしていない場合。

2. 十分なスペースの確保: 親知らずが十分なスペースを持って生えてきており、周囲の歯に影響を与えていない場合。

3. 歯科医師の判断: 個々の症例によっては、抜歯が必要であるかどうかを判断するために、歯科医師の専門的な評価が必要です。

 

【親知らずの抜歯後に顔が腫れる理由】

親知らずの抜歯後に顔が腫れるのは、以下の理由が考えられます。

 

1. 手術部位の炎症: 親知らずは通常、他の歯と比べて位置が奥にあり、抜歯の際には手術が必要となります。手術は口腔内の組織に一時的なダメージを与えるため、抜歯部位が炎症を起こしやすくなります。この炎症が顔の腫れの主な原因となります。

 

2. 血液のたまり: 抜歯の際には血液が出ることがあります。これにより、抜歯部位周辺に一時的に血液がたまります。血液がたまることで組織の膨張が生じ、顔の腫れを引き起こす可能性があります。

 

3. 腫れへの免疫反応: 抜歯による組織のダメージや血液のたまりに対して、体は免疫反応を起こします。この免疫反応により、炎症や腫れが生じることがあります。

 

抜歯後の腫れは通常、数日から数週間で自然に引いていきます。処方された痛み止めや抗生物質の適切な使用、氷や温湿布の利用、適切な食事や口内衛生の維持などが腫れの軽減に役立ちます。しかし、炎症や腫れが長期間持続する場合は、歯科医師に相談し、早期解決を目指しましょう。

 

【親知らずを抜かずに放置した場合のリスク】

親知らずを放置すると、以下のような問題が生じる可能性があります。

 

1. 咬合問題: 親知らずは通常、他の歯と比べて位置が奥にあり、十分なスペースがない場合には周囲の歯に対して圧迫を加えることがあります。これにより咬合（かみあわせ）が乱れ、不快感や噛み合わせの不具合を引き起こすことがあります。

 

2. 歯並びの乱れ: 親知らずが生えるスペースが不足している場合、周囲の歯に対して押し出しや傾きを引き起こすことがあります。その結果、歯並びが乱れることがあります。

 

3. むし歯や歯周病: 奥歯は歯ブラシの届きにくい場所であり、歯垢や食べかすが溜まりやすくなります。これにより、むし歯や歯周病のリスクが高まることがあります。

 

4. 炎症や感染: 親知らずが十分に生えず、歯肉の下に埋まってしまうことがあります。この状態では、歯肉周囲の炎症や感染が起こる可能性があります。

 

これらの問題を避けるためには、親知らずの状態を定期的に歯科医院でチェックし、必要に応じて抜歯を検討することが重要です。歯科医師の診断と適切な治療計画に従うことで、口腔健康を維持することができます。

 

【まとめ】

 

親知らずの抜歯の必要性は個人の状況によって異なります。正常な成長や周囲の歯や顎に影響を及ぼさない場合には抜歯は必要ありませんが、咬合やスペースの問題、炎症や感染のリスクなどがある場合には抜歯が検討されます。抜歯の必要性は歯科医師との相談や評価によって決定されるべきです。患者さんがご自身で適切な判断を下すためにも、定期的な歯科検診を受けることが重要です。東京都千代田区神田神保町の歯医者、ナチュラル・スマイル・デンタルクリニックでは定期健診を受け付けておりますので是非一度ご来院ください。